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5月16日の稽古日誌 投稿者:
- 2009/05/18(Mon) 00:28 No.4298 |
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[参加者] 中野館長 有段者 清水 大里 級位 横溝 杉村 初心者 斎藤 見学 関野
今回の日誌は久しぶりの参加となりました横溝が書かせて頂きます。 本日は板の間での稽古ということで、突き蹴り、特に蹴りの技術を 基本から見直す稽古になりました。
まずはウォーミングアップを兼ねて、自由に動き回りながら任意の 相手に蹴りを当てていく練習。蹴りを当てられたら即座に反応して 蹴り返す事を注意されました。
続いては鏡でフォームを確認しながら蹴りの練習です。 前蹴り、回し蹴り、横蹴り、旋状蹴り、卍蹴りと行いました。 ここが今回の最重要ポイントになりますので長めに書きたいと思います。
[蹴りと体] まず意識したのは蹴りの時の体の状態です。前蹴りであれば蹴りの 時は開身の体、回し蹴りであれば半身の体、横蹴り(旋状蹴り)で あれば直身の体です。
当たり前のように思えますが、これが崩れれば蹴りのリーチと角度がずれ、 相手に当たらない、当たっても威力が出ないという事を確認しました。
[蹴りと体軸] 次は蹴りの時の体軸の角度です。私は特に顕著なのですが、蹴りの時に 腰が引ける、すなわち体軸が前傾するためやはり蹴りのリーチが短くなり 相手に届かなくなります。もちろん後傾も同様です。
これも今まで何度も注意されてきたことなのですが、蹴りの時にも 体軸を垂直に保つ事が大切である事を改めて実感しました。
[蹴りと締め] そして最後に、今回の稽古で最も重要な点が蹴りの時の体軸の「締め」です。 具体的には「股関節の内弦を締める」ということでしょうか。
実戦の試合などでありがちなのが、卍蹴りや旋状蹴りで、股関節が開ききった (腹を前に突き出した)状態で足の先を軽く「ひっかける」蹴り方です。 これでは威力が出ないのに加えて、股関節が開く事で変体の動きが 止まってしまい、以降の連技につなげる事が困難になります。
これを実行するには、蹴りの前の足の抱え込みを行う事が大切になります。 また、上半身が開いている、すなわち「含胸抜背」が崩れていると、 それに連動して腹が出て、下半身の締めも崩れてしまうので、 手技による上半身の締めも重要であると教わりました。
具体的には脇を開かないこと、そして回し蹴り、旋状蹴りなどの際には 蹴り側の手を、体側面に引きつける動きがこれにあたるようです。 私はこの引きつけの動き、突きの前の引拳と同じだと思っていたのですが 実は違う動きである事がわかりました。
以上の事を踏まえながら、二人一組になって相手の旋状蹴りに卍蹴りを カウンターで合わせる練習、相手の卍蹴りを後足で避けて、相手の原体に 卍蹴りを会わせる練習などを行いました。
運身や法形、実戦などの無い、純粋に突き蹴り強化のための稽古でしたが、 ひとつの事に絞った分、得た内容は大変濃いものでした。また板の間という 環境も、普段慣れている畳のスプリングがない分、ごまかしの効かない正確な 体裁きが必要とされると感じました。
今後も定期的にこのような稽古があれば良いなと思いました。 ありがとうございました。 |
- KENT &
MakiMaki -
Modified by isso
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